五和幼稚園
鈴木 敏之
当園は昭和53年4月に金谷町立まこと幼稚園として開園し、平成元年に金谷町立五和幼稚園に、平成17年には島田市との合併により島田市立五和幼稚園となり、平成25年4月からは民営化により学校法人島田学園五和幼稚園として再開園、さらに平成30年4月に認定こども園(幼稚園型)に移行しました。今、「平成」が終わろうとしていますが、当園にとっては、激動の時代であったように感じます。 認定こども園に移行して変わったことはたくさんありますが、一番は何と言っても1歳児をお預かりするようになったことです。入園当初は、まだ歩かなかった子もいました。もちろん、言葉もほとんど聞かれませんでしたが、今では園庭を走り回り、たくさんお話することができるようになりました。約10ヶ月の成長には、めざましいものがありました。 当園は園児数がさほど多くなく、園舎が平屋建てのこともって、従来から異年齢の交流が自然発生的に数多くありました。また、「お店屋さんごっこ」などの意図的な遊びや、リズム運動を異年齢で行うこともありました。が、そこに1歳児が加わったことで、子どもたちの関わりの幅が大きく広がり、園全体にやさしさ・あたたかさが、これまで以上に溢れてきたように感じています。 そして、年齢の異なる子どもたちが頻繁に関わることが、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」にもある、自立心、協同性、道徳性・規範意識、社会生活との関わり、思考力、言葉による伝え合い、豊かな感性と表現…などの力を育てる大きな力となっていると思います。 五和幼稚園は今年度、「みんなが つながる」を重点目標に据えて、毎日の保育を行ってきました。一年の終わりが近づいてきた今、確かな手応えを感じています。