ごあいさつ
静岡県に私立幼稚園が誕生したのは116年前の明治36年(1903年)でした。以来、先達のたゆまぬ努力と精進、多くの皆様に支えられて今日、当協会は225園(R6.5.1現在)が加盟するまでに発展しております。
これからの新しい世紀、幼い子どもたちの輝かしい未来のために気持ちも新たに互いに手を携えてさらに前進してまいります。

理事長ごあいさつ
令和6年度は振興協会を取り巻く大きな状況変化に的確に対応していくために必要な組織改革の初年度として、11地区から6地区への統合をはじめ、教職員がより学びやすい研修形態や研修体系の導入、常置委員会の再編と事業の見直し、地区長の理事就任と理事人数の削減などを進めてまいりました。また4月から、経営基盤がより強固で公益性の高い公益社団法人へ移行しました。
令和7年度は、これらの改革を一層効果的なものにするため、各地区、各常置委員会とともに各種の公益事業に取り組んでいくほか、県内私立幼稚園・認定こども園の教育・保育の充実及び振興という共通の目的を持つ(公財)静岡県私立幼稚園退職基金財団との統合を進めてまいります。
教職員研修・研究事業では、「より学びやすい研修環境づくり」を更に進めるため、受講者の意見などを踏まえながら、キャリアステージに応じて自ら選択し主体的に受講できる動画配信研修や受講者の時間的経費的負担の少ないサテライト型研修などを積極的に展開するなど、研修参加率(研修参加者/教職員数)の地域間格差の縮小に取り組みながら効果的な研修を進めてまいります。
健全経営等推進事業では、加盟園の共通する課題である教職員人材の確保を支援するため、教員養成機関と連携した取り組みを進めるとともに、学生等求職者と園とのマッチング機会の提供に取り組んでまいります。また、園の健全な経営を支援するため、経営関連情報を研究し、各園に適時適切に配信していくとともに、各種支援制度の拡充に向けた要望活動等を行ってまいります。
子育て支援事業では、各地区が開催する子育てフェア等を支援し、家族の絆や地域の子育て力の向上に寄与するとともに、子育て相談による保護者の悩みの解消や子育て家庭への情報発信に努めてまいります。
振興協会と退職財団は、「静岡県内の私立幼稚園教育の充実及び振興を図ること」を定款の目的に掲げ、振興協会は教職員の研修事業や健全経営推進事業等を、退職財団は教職員の退職資金の交付事業を実施してきました。少子化の急速な進行や乳幼児を対象とした制度の変更など激しい環境変化の中で、引き続き県内私立幼稚園・認定こども園の特色ある質の高い教育・保育の実践を支援していくためには、両団体の事業及び組織運営を一層効果的、効率的に行っていく必要があることから、令和8年4月を目標に、両団体の統合を進めてまいります。
各種の改革を含め、振興協会の事業・組織運営はすべての加盟園が一体となって進めていくことに大きな意義がありますので、引き続き皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。