静私幼のご案内

ごあいさつ

静岡県に私立幼稚園が誕生したのは116年前の明治36年(1903年)でした。以来、先達のたゆまぬ努力と精進、多くの皆様に支えられて今日、当協会は229園(令和5年5月1日現在)が加盟するまでに発展しております。
これからの新しい世紀、幼い子どもたちの輝かしい未来のために気持ちも新たに互いに手を携えてさらに前進してまいります。

ごあいさつ

理事長ごあいさつ

 令和4年度は前年度に引き続き新型コロナウイルスの影響により、一部の事業の縮小や変更を余儀なくされましたが、リモートを活用した研修や会議など協会全体で工夫して取り組むことができました。令和5年度は新型コロナウイルスとの共存を前提として事業の計画を立ててまいります。
現在、3才から5才までの全ての幼児が「無償化」の対象になり、幼稚園・認定こども園をはじめ、子どもを預ける施設の多様化が進んでいます。また、令和5年度には協会加盟園の7割余が新制度移行園となる見込みです。こうした中、私立幼稚園・私立幼稚園由来の認定こども園は創立以来の「建学の精神」を充分に発揮し、各園の特色ある質の高い教育・保育の実践に努力していただくことを希望いたします。
令和4年7月から教員免許状更新制が発展的に解消され、質の高い教育・保育を実践していくためには、教員が主体的に学び続けることが一層重要となっています。乳児の入園者の増加や、幼児教育と小学校教育の円滑な接続などを含め、子どもの発達段階に応じた教育・保育の質の向上に資する研修を企画することにより、教員の資質向上を図り、安心して預けることができる園づくりを支えてまいります。
 子ども・子育て支援新制度により、私立幼稚園・認定こども園は地域に根ざした教育・保育を周知していく機会を得ました。これからは女性の社会進出が進み、長時間保育を希望する家庭が増えてまいります。こうしたニーズに対応しつつ、私たち私立幼稚園・認定こども園は、親子が共に学べる機会や親子が過ごせる時間をつくり、豊かな家庭教育につなげていくことが必要であります。
 幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要な時期であり、行政と協同し、幼児の健やかな成長に資する良好な環境を整え、心身の調和のとれた発達を促進することが、幼児教育の重要な役割と考えます。各地区においては、地区内の共通理解と他地区との情報共有を進めながら子育ての重要拠点としての役割を担っていく心構えが必要であります。
 今後急激な人口減少により、少子化が更に加速していく中において、私立幼稚園・認定こども園は将来を見据えた園の経営計画を立てることが必要になります。
 また、幼児教育を担う有能な教職員を確保するための取組も重要な課題であります。
 加盟園で発生した送迎バス園児死亡事案を重大に受け止め、子どもが安全で、安心できる園であることの重要性を改めて認識し、園の安全管理対策を強化する取組を進めてまいります。
 私たちは、「生活の中の子どもの権利」をしっかり担保し、教育や保育内容の充実に磨きをかけ、家庭環境の変化にも的確に対応しながら、地域における幼児教育の拠り所として確固たる存在感を示していく必要があります。静岡県の子どもの健やかな育ちと保護者の幸せのために全会員が一致団結して協会運営を盛り上げていく必要があります。

理事長 千葉一道