ごあいさつ
静岡県に私立幼稚園が誕生したのは116年前の明治36年(1903年)でした。以来、先達のたゆまぬ努力と精進、多くの皆様に支えられて今日、当協会は229園(令和5年5月1日現在)が加盟するまでに発展しております。
これからの新しい世紀、幼い子どもたちの輝かしい未来のために気持ちも新たに互いに手を携えてさらに前進してまいります。
理事長ごあいさつ
令和5年5月に新型コロナウイルスが5類感染症に引き下げられ、ようやく通常の生活を送ることができるようになりました。これまで皆様におかれましては、我慢の3年でした。新型コロナの影響は各方面に及んでおり、生活のスタイルも随分変化しました。令和6年度はこうした変化を踏まえながら、各園の特色ある質の高い教育・保育の実践を支援してまいります。併せて、園の安全管理対策を強化する取組を進めてまいります。
当振興協会では、子ども・子育て支援新制度の施行に伴う加盟園の経営形態の多様化をはじめ、教員免許状更新制の発展的解消、少子化の進行等に伴う園児数の減少など、大きな環境変化に的確に対応していくため、組織改革等の方針をとりまとめ、令和5年6月の定時社員総会で決議しました。
方針は、「地区活動の基盤強化と地区の状況を協会運営に反映しやすい組織づくり」「より学びやすい研修環境づくり」「振興協会の経営基盤の強化」の3本の柱で構成しています。
「地区活動の基盤強化と地区の状況を協会運営に反映しやすい組織づくり」では、現在の11地区から各地区概ね30園規模となる6地区への統合を進めるとともに、地区長の理事としての位置付けや、正副理事長及び地区長で構成する「三役・地区長会」の常設化を図ります。
「より学びやすい研修環境づくり」として、研修形態の多様化や分野別研修体系の導入、分散会場型研修における地区の研修担当と連携した研修体制の構築などを進めます。
「振興協会の経営基盤の強化」を図るため、事業評価に基づく事業の見直しを積極的に行うとともに、常置委員会について、現在の5委員会から「研修」「人材確保・育成」「子育て支援」「経営研究」の4委員会に再編します。また、理事の人数を現在の22人から、正副理事長(5人)、地区長(6人)、常置委員長(4人)の15人に削減します。さらに、(公財)静岡県私立幼稚園退職基金財団との統合を将来的な視野に入れながら振興協会の公益社団法人への移行を進めてまいります。
令和6年度は、これらの組織改革実施の初年度であり、正に組織改革元年となります。静岡県私立幼稚園振興協会は先人たちが切磋琢磨して作り上げてきた大切な財産であります。振興協会50年の長い歴史の中で大変大きな改革であり、すべての加盟園が一体となって進めていくことに大きな意義がありますので、皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。