幼稚園の先生になろう。夢をかなえた先輩たちからのメッセージ

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「先生、見て!」という瞬間に立ち会えるのがうれしいです。

学校法人 龍の子学園 龍の子幼稚園(磐田市) 倉橋 伽帆さん(キャリア2年)
学校法人 龍の子学園 龍の子幼稚園(磐田市) 倉橋 伽帆さん
(キャリア2年)

「先生、見て!」という瞬間に立ち会えるのがうれしいです。

幼稚園教諭を目指したきっかけは何ですか?
私自身、子どもの頃に幼稚園の先生がたくさん関わってくれたことが記憶に残っていましたが、その時は「なれたらいいな」という憧れでした。高校時代に子どもと関わる仕事がしたいと思って短大に進みましたが、やっぱり保育の仕事がいい、と強く感じたのは、在学中に実習を体験してから。当時、四年制大学への編入も考えていましたが、当園での実習で、園の方針に共感したこと、子どもたちのいきいきした様子に触れたことで、現場で学びたいと思い、就職しました。
今、一番楽しい時間はいつですか?
私自身はいつも本当に楽しくて、子どもたちからたくさんエネルギーをもらっています。2年目なので、先輩の先生方からたくさんサポートをしていただきながら、学ぶことも多いですね。当園の発表会は「劇遊び」をするのですが、どうやったら子どもたちがのびのび楽しめるか、どう動いたらいいか、といったアドバイスをいただいています。
私がとても楽しいから、子どもたちにも笑顔で過ごしてほしいし、今日も幼稚園楽しかった!明日も行きたい!と思ってもらえるように、心がけています。逆に、子どもたちから「そういう考えもあるんだ!」と気付かされることも多いんですよ。
先生になってよかった!と感じる場面はありますか?
成長を目の前で見て、一緒に喜べる時ですね。園庭でうんていやなわとびをするんですが、最初は半分までしか進めなかったうんていを、毎日練習し、お父さんお母さんとも一緒に応援して、最後までできた!先生見てて!という瞬間は、本当にうれしいです。
時にはトラブルがあったりもしますが、その子の気持ちを丁寧に聞き、自分の言葉で伝えられそうなら、そっと背中を押してあげる。毎日ちゃんと見て、いい考えだね!と認めてあげる。そんな関わりが、子どもたち一人一人の自信につながっていってくれたらいいなと思っています。

実習で担任の先生に再会して、先生になろうと思いました。

学校法人 高洲学園 高洲幼稚園(藤枝市) 塚本 夏美さん(キャリア9年)
学校法人 高洲学園 高洲幼稚園(藤枝市) 塚本 夏美さん
(キャリア9年)

実習で担任の先生に再会して、先生になろうと思いました。

幼稚園教諭を目指したきっかけは何ですか?
中学で進路を考える時、小さい子どもが好きだから幼稚園の先生になれたらなと思っていました。それが明確になったのは短大で実習に行ったとき。実習先で、私が幼稚園でお世話になった担任の先生に再会したんです。卒園して何年も経つのに先生は覚えて下さっていて、泣いてばかりだった私がこの仕事を目指していることを、驚きながらもとても喜んでくれました。それがうれしくて、私もそんな先生になりたい、と。実際、自分が先生になってみて、やっぱり教え子のことは何年経っても忘れないだろうな、と感じています。
子どもたちと接する時、大切にしていることは何ですか?
毎日元気に登園できる子ばかりではなく、泣いてしまう子もいます。登園の途中で、自分のクラスの子ではない子が泣いているときに「○○先生が待っているよ」と声をかけると、担任の先生の名前を聞くだけで安心して泣き止むことがあるんです。先生がいるから、と安心して過ごせる様子を見ると、私自身もやっぱりうれしいですね。子どもたちとそんな信頼関係を築けるように、常に子どもの目線に寄り添って接するように心がけています。
これから幼稚園教諭を目指す人にひと言お願いします。
幼稚園は折り紙や掲示物などを作る機会が多いんですが、実は私、工作がとても苦手なんです。でも、研修で学ぶことができるし、他の先生たちに教えてもらいながら、何とかできているので、絵や工作が苦手な人でも大丈夫!と伝えたいですね。
今まで年長クラスを受け持つことが多かったんですが、久しぶりに年少クラスを担任して「こんなに小さいんだ!」と新鮮な気持ちです。最初は泣いてばかりだったのが、少しずつ慣れて笑ってくれたり、友だちと遊べるようになったり、年少の子どもたちの成長ってすごいんだな、と実感しています。そういう場面を見ることができるのも、先生ならではだと思いますよ。

結婚してママになっても
その経験をプラスにして輝けます!

学校法人 河合学園 するが幼稚園(富士市) 河野 悠麻さん(キャリア4+3年)
学校法人 河合学園 するが幼稚園(富士市) 河野 悠麻さん
(キャリア4+3年)

結婚してママになっても
その経験をプラスにして輝けます!

結婚して離職・復職されたのはなぜですか?
当園は私の母園です。園児だった子どもの頃から家でも幼稚園ごっこをして遊ぶくらい幼稚園が大好きで、「大きくなったら幼稚園の先生になりたい」と思っていました。大学で保育士の資格も取得しましたが、やはり楽しい思い出がたくさんある母園で働きたいという思いが強かったです。
長年の夢が叶って、当園の先生になれたときはうれしかったです。念願の職場ですし、結婚・出産を経験しながら仕事を続けている先輩の先生もいたので、私も結婚退職は考えていませんでした。ただ、夫の転勤で他県で暮らすことになり、やむを得ず離職したことがあります。でも、また地元に戻れることになったとき、やはり「ここで働きたい」と強く思い、園長先生の温かい後押しもあって、復職することができました。
家庭と仕事の両立は大変ですか?
じつは夫も当園が母園で、私たち夫婦の父母たちにとっても当園は思い出深い場所です。そのため、私が働きやすいように、家族ぐるみで子育てや家事をサポートしてくれます。とてもありがたいです。感謝の気持ちが励みにもなり、前よりも前向きに仕事に取り組むことができています。
また、私も復職後に産休をいただきましたが、当園では「産休後に復帰」はごく普通なことで、ママでもある先生への理解と協力を惜しみなくしてくれます。ママがとても働きやすい環境なので、家庭と仕事の両立で特に困ったり、大変だと思ったことは今までないです。先輩ママである先生方から様々なアドバイスをもらえることも心強いです。
育児の経験は仕事に役立ちますか?
自分が親になって、仕事でも新しい気付きがありました。子育ての苦労や働くママの心境がわかるので、保護者の方々の気持ちに心から寄り添うことができるようになりました。
自分の子と同じ年齢の他の子を比べて、心配になったり、不安になったり…。そんな親心がわかる分、幼稚園で子どもたちが見せてくれる小さな成長も、今までよりもっとうれしく感じます。泣きながら登園してきた子が、「幼稚園大好き!」と笑顔をみせてくれるようになったり、トイレができるようになったり、うれしい瞬間は日々あり、そのたびに「私ももっとがんばろう!」と思います。
私にとって、結婚・出産で現場から離れていた時期はブランクではなく、むしろその経験が幼稚園教諭としての成長を促してくれると感じています。

ふとした瞬間に、小さな成長に気付くことができます。

学校法人 早出学園 早出幼稚園(浜松市) 武田 祐実さん(キャリア5年)
学校法人 早出学園 早出幼稚園(浜松市) 武田 祐実さん
(キャリア5年)

ふとした瞬間に、小さな成長に気付くことができます。

今の幼稚園での様子を教えて下さい。
今、4歳児クラスを担任しています。新人の頃は、自分の保育というのがまだ分からず、目の前のことをこなすのに精一杯でしたが、副担任や、フリーの先生としていろんなクラスのヘルプに入ったりしてさまざまな立場を経験し、ようやく余裕をもって子どもたちと接することができるようになってきました。子どもたちが何かもめているときは「自分がされたらどう思う?」と聞いたり、先輩たちの声がけを参考に、子どもたちと関わったりするように心掛けています。
やりがいを感じる場面はありますか?
子どもたちの成長を感じたときですね。例えば、運動会のパラバルーンで、練習では何回やってもうまくできなかったのに、本番で大成功したときや、お遊戯会で上手に歌えてお客さんから拍手をもらい、いい笑顔を見せてくれたとき、頑張ってよかったな、と思います。毎日顔を合わせている分、行事の写真を見ているときや、連絡帳を書くときなど、ふとした瞬間に「泣かないで登園できるようになったな」「お片付けを最後までがんばってくれてるな」「お友達と遊べるようになったな」と、小さな成長に気付くことができるんです。
これから先生としてどんなふうに成長していきたいですか?
私は中学生の頃の職場体験や、高校時代のボランティアで幼稚園へ行って保育に興味を持ったこと、ピアノを弾いたり絵を描いたりするのが好きで、その特技を活かせる仕事に就きたいと、幼稚園教諭の道を選びました。5年目になってやっと、行事が近いから準備をしよう、というようなリズムができてきましたが、今よりもっと子どもたちの気持ちに寄り添って声かけをしていきたいですね。
先輩の先生たちのアドバイスを聞いたり、実際に他の先生たちが子どもに接する様子なども見ながら「あ、こういう言い方素敵だな」というようなことを、私自身も取り入れていけたらと思っています。

自分の経験を胸に、子どもたちに寄り添っています。

学校法人 常盤学園 西町幼稚園(焼津市) 日置 千絵実さん(キャリア12年)
学校法人 常盤学園 西町幼稚園(焼津市) 日置 千絵実さん
(キャリア12年)

自分の経験を胸に、子どもたちに寄り添っています。

幼稚園教諭を目指したきっかけは何ですか?
私自身、この西町幼稚園に通っていました。引っ込み思案でおとなしい子どもでしたが、ある日おもらしをしてしまって。恥ずかしくて泣くばかりの私に、担任の先生が「大丈夫だよ」と優しく声をかけてくれたんです。その先生みたいな幼稚園の先生になりたい、という思いをずっと持ち続けていました。成長とともにいろんな仕事があることを知りましたが、やはりその思いが捨てきれず、幼稚園教諭になる進路を選びました。そして、先生になるなら、絶対に母園で、とも決めていました。
子どもたちと接する時、大切にしていることは何ですか?
子どもの中にはお母さんが恋しくて泣き出してしまう子や「教室に入りたくない」という子もいます。そういう時は否定せず、「どうして入りたくないのかな」「そうだよね、会いたいよね」と、その子の気持ちに共感し、寄り添うように心がけています。先生の言葉がけ一つで気持ちが落ち着いたり、安心して過ごせたりした経験が、私自身にもあるので、そうやって先生に思いを受け止めてもらっていたことを思い出しながら、声をかけています。子どもたちの次の一歩を踏み出すきっかけになればいいなと思いますし、実際、そういう姿を見ると、先生になってよかった!と感じますね。
これから先生としてどんなふうに成長していきたいですか?
新人の頃は自分のクラスのことで精いっぱいで、失敗もたくさんしました。どうしてまとまらないんだろう、と焦ったり悩んだりした時は、先輩の先生方に相談に乗っていただき、失敗してもいいんだよ、と励ましていただきました。今、若い先生や保護者さんたちが増え、今度は自分がアドバイスする立場になっています。若い頃に失敗したことが、今の自分のチカラになっていることを、次の世代にも伝えられるような先生になれたらいいなと思っています。

男女の区別なく、楽しくてやりがいのある仕事です。

学校法人 沼津学園 沼津学園第一幼稚園(沼津市) 岩塚 義慶さん(キャリア16年)
学校法人 沼津学園 沼津学園第一幼稚園(沼津市) 岩塚 義慶さん
(キャリア16年)

男女の区別なく、楽しくてやりがいのある仕事です。

男性が少ない職業ですが、きっかけは何ですか?
高校在学中に職業体験で子どもたちとふれあう仕事の楽しさを知り、「幼稚園の先生になりたい!」と思うようになりました。当時は今よりもっと女性専門職のようなイメージがありましたので、まず、男子の受け入れをしている幼児教育科のある大学を探すことが、夢への第一歩でした。
大学時代の現場実習のときも、幼稚園に勤務するようになってからも、「男の先生」に対する子どもたちの反応は同じで、先生を男女で区別することはなく、すんなり普通に受け入れてくれます。この仕事は性別を問いません。子どもが大好きであれば、男性にももっとチャレンジしてほしいです。
男性だからこそのやりがいはありますか?
子どもは元気いっぱいなので、体力面やダイナミックな遊びができることは利点だと思いますが、それがやりがいというわけではありません。私には思いきり飛びかかってくる子どもも、女性の先生にはちゃんと手加減します。多様性は子どもの心の成長に役立つと思うので、男女両方の先生がいる環境がベストだと思います。
また、男性の大らかさ、女性のきめ細やかさなど、それぞれに長所や得意分野がありますから、連携し合えばより良い教育環境を子どもたちに提供できると思います。現在、年中の学年リーダーを務めていますが、連携プレーができるよう、行事についてなど、他の先生の意見をよく聞くようにしています。
私が一番やりがいを感じるのは、子どもたちの成長を実感するときです。昨日できなかったことが今日はできた、そんな小さな奇跡が幼稚園では頻繁に起きます。とてもうれしいし、楽しいです。これからも、職員みんなで良い成長の場を創っていきたいです。
ご家庭でも「イクメン」ですか?
家庭では二児の父です。当たり前ですが、育児は何でもできますから、たぶん普通のパパより子育てに関わっていると思います。共働きなので、育児負担は分かち合いたいですし、妻も安心して任せてくれます。
現在小5の長女は、この園の卒園生で、当時は一緒に登園していました。まだ幼かった娘は、私が先生として働く姿を誇らしく見てくれていたようです。今でも「お仕事がんばって」と応援してくれます。そんな家族の応援に応えるためにも、今の仕事を楽しみながら長く続けていきたいです。