認定こども園みのり幼稚園
園長 森川 道晃
今年も残り1か月。振り返ってみると、今年は早春から世界中で猛威をふるい続けているCOVID-19・新型コロナウイルスに翻弄された1年でした。 幼稚園・こども園を取り巻く環境にも大きな影響をおよぼし続けている現状が、早く収束することを切に望みますが、これまでの新型コロナウイルスへの対応を、少し振り返ってみようと思います。 国から、小学校~高等学校への休校が要請されたのが2月末。突然の発表には戸惑いと衝撃を受けましたが、すぐに未知のウイルスに対応すべく、正確な情報を集めることに注力し、感染予防対策として、健康観察の強化、消毒、換気、配膳方法の変更など、できる限りの対策を保育と並行して進めていくことが求められました。時期的に、「卒園式はどうしよう?」ということとなり、国のガイドラインなどや、園の置かれている状況の検討を重ね、屋外での実施を決定、天気に恵まれましたので、無事、実施することができ、胸をなでおろしました。入園式は写真撮影ブースのみを設け、式自体は行いませんでした。 4月に緊急事態宣言の対象が全国に拡がった際には、休園や、自粛などの要請を行い、保育料の減免処置や、休園・休校などに伴う、休業支援やシフト管理なども含めたルール作りなど、登園する園児の数は減少しても、前例がない対応に、仕事量とストレスは増すばかり。そんな中でも、教職員が責任感を持って仕事に従事してくれたことや、いろいろな意見もある中、保護者の方が温かい言葉をかけてくださったのは、大変有難かったです。 その後も、動画配信やICTの積極活用、行事の見直し・中止など、現在も日々、熟慮断行の毎日ですが、今回の新型ウイルス対応のように、わからないことに対して向き合い、知恵を絞り試行錯誤していく。その姿勢を園児に(保護者の方に)示していくことが、幼児教育を担う者の責務であり、園児たちはそこから、何かを必ず学んでくれると思っています。 今はまだ、検証などをする余裕もありませんが、収束した際には、「私たちの在り方を熟考し、前に進むために努力し続けた」という意味では、悪いことばかりでない期間だったと思えるよう、日々精進してまいります。