運動を日常に

運動を日常に

静岡若葉幼稚園
園長 若林 啓介

 私事ですが、10数年ぶりに県マスターズ陸上に参加してみました。練習では走る度に痛くなる身体に年齢を感じながら、参加するだけでもいいかという気持ちで本番を迎えました。種目は走り幅跳び。走る以外に専門的な跳躍練習やスパイクを履いて走ったこともなく、ぶっつけ本番。結果は5m39cm。案の定、足を傷めましたが、久しぶりの大会を目標にし、記録を残せただけでも良かったと思いました。コロナ禍が続いている中、県外からも多くの参加者が健脚を披露し、お会いした仲間たちとも会話が弾みました。走る心地良さを感じると共に来年は6m目指して頑張りたいと思っています。  園の子どもたちにも体力づくりと身体を動かす楽しさを伝えようと一緒にサーキットや縄跳びなどをしています。先日、職場体験で中学2年生の男子生徒が数名きました。年齢的に子どもと近いこともあってか、鬼ごっこをして走り回り、すぐに子どもたちと溶け込んでいました。短大、大学生の実習では保育をしなければならないという責務があってそれをやり遂げようと必死になっている実習生より、汗を流して一緒に遊んでくれるお兄さんに子どもたちもとても喜んでいました。職場体験に来る中学生にはなかなか自分から声がかけられなくて戸惑っている子が多い中、今回来た中学生はサッカー部と剣道部の子たちで皆運動部。運動部だから全ての子がそうとは言えませんが、受け応えもハキハキしていてとても清々しい中学生でした。小技の効かせたリフティングや背中でのボールキャッチ、ヘディングパスなども見せてくれ、子どもたちは憧れの眼で拍手喝采。将来サッカー選手になりたいという子も出てくるかもしれませんね。世の中明るいニュースが貴重な昨今、爽やかな風を吹き込んでくれた中学生にパワーをもらいました。願わくばこれから保育の勉強をしてぜひ現場へ来ていただきたいと思います。  日頃から運動に親しみ、スポーツが健康的な生活を送る上でも欠かせないものとして積極的に取り入れたいものです。かけっこはすべての運動の基本です。我々大人も子どもたちに身体を動かすことが楽しいと思ってもらえるよう率先して汗を流したいと思います。走る度に節々が痛くならないようにコントロールしながら。

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