自然の中で

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裾野聖母幼稚園

勝又奈保子

 裾野聖母幼稚園では、センスゲームという、身近な自然を題材にして感覚をフルに使う遊びを保育の中に取り入れています。
 先日は幼稚園の前を流れる深良川に靴のまま入り、水の中に手を入れ、冷たさや水の流れを感じたり、石の裏にいる生きものを探したり、上流と下流、それぞれを向いて耳を澄ますと流れの音が変わる事を知ったりとたくさんの発見をしました。
 裾野聖母幼稚園の周りには大きな木や、田んぼ、川などがあり、園にいながら自然に触れることができます。園庭にカニが歩いていたり、大きなトンボが遊びに来たりもします。
 しかし、以前私が勤務していた別の幼稚園では周りをアスファルトに囲まれ、木といえば、園庭に数本植えられた観葉植物のみ、もちろん虫もほとんど見かけません。レンゲの花も、オタマジャクシも、カエルもザリガニも図鑑や、テレビ、お店でしか見たことがないという子どもがたくさんいました。それまで、裾野聖母幼稚園で当たり前のようにそれらを見かけていた私は、それが当たり前ではなく恵まれた環境だったのだなと初めて感じました。
 センスゲームを通して、裾野聖母の子どもたちは身近で自然の美しさ、楽しさ、不思議さを知り、時には厳しさも学んでいます。
 川遊びの最後は年長さんがライフジャケットを着て川の流れに身を任せます。ともすれば危険が伴いますが、子供たちはそれまでのセンスゲームで学んできたことをしっかり守り、職員、スタッフはさまざまな状況を考えた上で安全を確保して行っています。今年も、全員が無事に流れに乗ることができました。大冒険を終えた子どもたちの表情は誇らしげで、一回り大きくなったように感じました。
 これからも、子供たちには自然を通して、様々なことを学び、成長して欲しいと思います。そして、なにより、自然に感謝するこころを大切にして欲しいと願っています。