神戸幼稚園のあゆみ

一色吉田幼稚園

神戸幼稚園園長

吉田好江

1.神戸幼稚園の産声
 故吉田しずゑ園長は若くして子弟の教育に情熱を燃やし、大正14年教員養成所を卒業と同時に、安倍郡大川小学校、今泉小学校、伝法小学校、富士宮市立貴船小学校を歴任後、吉永第二小学校を最後に、昭和31年に幼児教育に生涯をかけて尽くす決意をして、保育と託児を兼ねた幼稚園の開設を志し実行しました。地元関係者の温かい後援を得て、一色、神戸、今宮3地区の3歳児、4歳児、5歳児の家庭を一戸一戸日夜訪問して、幼児教育の大切さを説き、父兄の賛同を得て地域の公共建物である一色作業所を借り、保育室と屋外運動場として一色吉田幼稚園が誕生しました。


2.神戸幼稚園と改称
 一色吉田幼稚園に全精力を注ぎつつ、常に大きく飛躍することを願い、教育的環境の大切さを重視し、神戸小学校の近くに移転を計画して昭和33年2月に念願の神戸に300坪の園地を求め、100坪の園舎を新築移転したのであります。昭和35年3月には、県知事より念願の認可を得て、公認私立神戸幼稚園として名実ともに地域に根ざした幼児教育を進めるべく、故吉田園長が幼児教育の最も理想としてきた、情操教育と結びつけた音楽と図工を通して、幼児の豊かな心を培う喜びと、躾では、厳しく礼儀と寛容の精神を養い、個性豊かな幼児教育を達成すべく努力したのであります。


3.学校法人吉田学園の設立
 昭和46年学校法人吉田学園を設立し、初代理事長となり、神戸幼稚園の兄弟園として、故園長の出生の地である富士宮市万野原新田に学校法人吉田学園万野幼稚園を開設し、幼児教育の環境作りに励みました。更に、長年の幼児教育の理想と、描き続けた子供のための子どもの城を築くため、数々の幼児教育施設を視察して、新たに富士市富士見台に昭和52年3月に学校法人吉田学園神戸幼稚園を新築移転しました。
昭和52年度からは、神戸幼稚園長を故人の次女である吉田好江園長にゆずり、10年、20年後に大きく羽ばたく幼児の姿を夢見ながら、大好きだった神戸幼稚園歌を口ずさみながら、ついに昭和56年1月26日に77歳で天寿を全うしました。


4.結びに
 昭和52年に初代園長から園長を譲り受けて44年が経ちます。初代理事長園長である吉田しずゑと共に歩んだ幼児教育一筋の人生は、私にとってかけがえのない記憶であり、これまで小学校へ送り出してきたたくさんの卒園生が、親になり、孫が入園してくれることに大きな喜びを感じます。今年で83歳の今も、園庭で目を輝かせて遊ぶ子どもたちと一緒にいられることに幸せを思います。