第一ひかり幼稚園
杉山 彰子
平成三十年度がついこの間スタートしたかと思いきや、早くも一ヶ月が過ぎようとしております。毎年気持ちを新たに身の引き締まる思いで迎える入園式。今年度もきっとで親から離れられないお子様などで、大泣きする子・じっとしているのが我慢できず動き出してしまう子などで、賑やかな入園式になることを想定していましたが、なんと今年はみんな上手にチョコンとイスに座り、誰一人として出歩く子もなく、私達は拍子抜け。でも明日からはお母様がいないのだから「気を引き締め事故の無いように気を付けましょう」そんな話し合いをし、入園二日目を迎えました。ところがどうでしょう。「おはようございます」とこちらが声を掛ける前に挨拶をしてくれたり、少々不安そうではありながらも、泣きもせず教室に入って担任の先生に手を繋いでもらい安心している様子で、例年になく手のかからない子ども達ですが、きっとで気を張っているのでしょう。「我慢しなくてもいいのよ」「泣きたいなら泣いてもいいのよ」と、子ども達の心中を考えながら遊びを見守っている日々です。 逆にお母様方が心配され、お迎えに来ると開口一番「大丈夫でしたか?」と声を掛けてくださり、「大丈夫、天気が良かったので外で砂遊びをし楽しそうでしたよ」と言葉がけをすると安心したようで「そうでしたか、どうしているかなと思いまして…」その言葉をきいて「こんなに愛されているんだ。だから子どもも親と離れ不安こそあれども担任に身をまかせることができるのだ」お母さんという存在は子どもにとって“心の基地”という本がありますが、まさしくその通りで親子の強い絆を感じたひとときでした。 私達は園でのお母さんとして、子どもたちから「先生大好き」「〇〇ちゃん大好き」と、大好きコールをいっぱい言ってもらえるよう頑張っていきたいと思います。 「母親というものは」 母親というものは 無欲なものです わが子がどんなに偉くなるよりも どんなにお金持ちになるよりも 毎日元気でいてくれることを 心の底から願います どんな高価な贈り物より わが子の優しいひと言で 十分過ぎる程幸せになれる 母親というものは本当に無欲なものです 中国 葉祥明(ようしょうめい)