認定こども園と子育て支援

認定こども園と子育て支援

認定こども園 菊川中央こども園
木野 園枝

 私が園(元・中央幼稚園)に就職して、早40年。  そして、園長になり4年、認定こども園菊川中央こども園になって2年目になりました。私が、この園に就職した時はまさか、幼稚園というものが1,2歳児も預かるこども園というものになるなとは思いませんでした。「子どもは、3才までは親の元で育てるのが一番」「保育園に預けるのはかわいそう」が一般的だったように思います。  それが、時代なのか、何なのか、「子どもは預けて女性も働いて」と、そんな風潮に。  「近所に子どもはいないし、核家族で頼る人もなく、孤独に一人で子育てするよりは園に預けてみんなで育てる。」 確かにどうしても預けて働かなくてはいけない場合もあります。でも、幼稚園教諭を長くやっていたからか、ほんとにこれで良いのかと思ってしまいます。  今、自園もこども園になり、1、2歳児も預かり、3歳児以上で朝早くから、晩遅くまでの子もいます。これから陽が落ちて暗くなると子どもだってなんとなく心細くなり、心配顔になる子も。早く、おうちの人が来てくれるといいのに、といらぬ心配をしてしまいます。  でも、そんなことを言っていても、長時間預かるこども園になった今では、こども園としてどうすればいいのだろうか。  今まで以上に園での育ちが長くなる中、親子の関係はどうなるのだろうか、子どもの育ちをしっかり見ているのだろうか、と思うこともあります。でも、以前より父親の子育て参加が増えていて、保護者も一生懸命頑張っている姿も感じます。そう思うと、園としてもちょっとしたことも伝え合い、子どもの育ちを共有すること。そして、園と家庭と連携を取りながら、共に育てていくことが大切だなと感じています。こども園での一つの役割、子育て支援。とても難しく大切なことです。  子どもたちが、心も体も健やかに育ち、これから人生100年時代をたくましく立派に生きていく人となるよう、私たち保育教諭は、一人ひとりをあたたかく大切に見守っていきたいと思います。そしてどの子も、社会人として自立していくことを私は願います。

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