あけぼの幼稚園
園長 新図一之
元気に園庭を駆け巡る子どもたちの生き々しさを目の当たりにすると、思わず顔が綻び「いいぞ、いいぞ」とほくそ笑んでしまいます。 はじかれるように跳び出していって、鬼ごっこの仲間になったかと思えば、いつの間にか砂場にしゃがみ込んで砂堀り遊びに移っている等、それこそ縦横無尽に動き回る様子は、目まぐるしいくらいです。 こうした子どもたちの自由で奔放に遊びに興じる姿は、まさに生き々しく、「生命の躍動」そのものと言えるように感じますし、羨ましさを覚える程です。 幼稚園の園庭が子どもたちにとって、安心して動き回り、夢中になって遊べる大切な場所の一つになっているように見えるのは、それこそ「よし、よし」とつい言葉が出てしまうぐらい嬉しい喜びの瞬間です。 その園庭は、当園の場合二箇所で、坂道を挟み東西に分かれ位置しています。 それぞれ形も広さも異なり、東側は長方形(南西約28m、南北約17m)で、東端は木が植わり(夏の陽射しを防ぎ、園児たちに陽陰を提供する)、並んで砂場とブランコ、中央付近には小山(移動式遊具つるつるお山)があり、西端には鉄棒とUFO(移動式回転遊具)及び記念樹(イチョウ)1本、その横が出入口です。 そして、西側の園庭は坂道沿いに石垣とコンクリート擁壁で保護された、一段と高い所に有り、道沿いに南北方向から西方向に直角に曲がり、園舎を包み込むようなL字型(延長約55m、巾約9~15m)であり、東側の道沿い部分は斜面(法面高さ0~3.5m)となり、そこには、すたあきっず(スベリ台、円形うんてい、吊り橋、展望台等が一体となる総合型遊具)、どんぐりの木が植わり、また西側の端は夏のプール(組立型)設置場所となっています。(従ってそこだけはコンクリート張りの地面です。) 以上の通りなのですが、様々な事柄に自分なりに気づき・考え・行動する、毎日の自由な遊び活動から、子どもたちが獲得する「わかる力・できる力」の拡がりは、園児たちの幼稚園生活の学習には不可欠ですので、「安心・夢中」の園庭の維持と工夫は幼稚園の大きな課題の一つとなります。