コロナ禍でのこどもの成長と、こども家庭庁の発足

コロナ禍でのこどもの成長と、こども家庭庁の発足

認定こども園春の木幼稚園
園長 向坂 武揚

 ちょうど卒園・進級の時期にあたり、この春、卒園した多くの子が入園した3年前を思い出しました。  新型コロナウイルス流行拡大による緊急事態宣言が出ている中、4月を迎え、入園式の延期、園における教育活動が出来ないという今までにない経験をし、全員揃う形での活動開始に2ヶ月を要しました。その間、教育の空白を生まないよう、家庭で行える遊びや制作帳を作成し配布したことを思い出しました。園によってはITを使い、ネットを介して同じ時間を共有したり、連携を取ったりと工夫があった事と思われます。行事を開くにあたり配慮すべき点が増え、今後も制限や制約が場面により一部残ることでしょう。  卒園したこどもの姿に目を向けると、今までと変わらず思いやりのある優しい子に育ち、仲間と一緒に全力で楽しみ、頑張る姿をたくさん見ることが出来ました。制限がある中で、園や家庭での経験がしっかりこどもの育ちに繋がり、こどもの力の凄さを感じると共に、先生達も保護者の方々もコロナ禍で創意工夫をし、教育・保育・子育てに励んだ証であると言えるでしょう。  新年度を迎えるタイミングで「こども家庭庁」が発足しました。6つの基本理念を紹介します。 1.すべてのこどもは大切にされ、基本的人権が守られ、差別されないこと。 2.すべてのこどもは、大事に育てられ、生活が守られ、愛され、保護される権利が守られ、平等に教育を受けられること。 3.年齢や発達の程度により、自分に直接関係することに意見を言えたり、社会のさまざまな活動に参加出来ること。 4.すべてのこどもは年齢や発達の程度に応じて、意見が尊重され、こどもの今とこれからにとって最もよいことが優先して考えられること。 5.子育ては家庭を基本としながら、そのサポートが十分に行われ、家庭で育つことが難しいこどもも、家庭と同等の環境が確保されること。 6.家庭や子育てに夢を持ち、喜びを感じられる社会をつくること。 園においては、在園しているこども達が進級をし、新入園で新しいこども・家庭を迎え一年が  始まり日々が流れていきます。大きくなったことと新しい出会いがある事を喜び、“こどもをまんなか”にして、皆が楽しい園生活を過ごせるよう、教育・保育に邁進していきます。

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