大人の背中

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学校法人足立学園リーチェル幼稚園

園長 足立一教

爽やかな青空が心地よい季節になりました。子ども達は秋の運動会に向けて元気一杯に園庭を走り回っています。      一方、目を外に向ければ政治の停滞、震災復興の遅延、外交では韓国、中国との摩擦等暗雲が日本の空を覆い尽くす気配です。

 子ども達の笑顔を見て、いつまでもあの笑顔が見られる未来を、大人は描いていかなくてはならないと思います。そのためには子ども達の前に立つ、すべての人々がその生き様を常に意識して、子どもに示していかなくてはなりません。

 子どもは大人の背中を見て育つといいます。箸の上げ下ろしから歩き方まで似てきます。卒園式のとき担任の口調にそっくりな子どもに出くわしたりする時があります。
 良かれ、悪しかれ子どもに影響を与え続ける私たちは常に半歩先を歩いてみせる緊張感を持って接していきたいと思います。

 街中を歩く時、電車に乗る時、団欒の食事の時の何気ない日常の一こまの中で、マナーや生き方の文化が育ちます。

 大震災の後の日本人の行動は、世界の人達を尊敬と畏敬で驚嘆させましたが、こうした姿の原点は常にその人と周囲にいる人たちが影響しあい、営々と築き、文化として育まれた結晶です。

 子どもと共に生活する私たち幼稚園や、お父さんお母さんたちでの作り出す家庭からかもし出される生き方が日本文化を紡いでいくのだと思います。

 幼稚園協会では毎月15日は「おやこんぼ」テレビを消して楽しい団欒をという運動をしています。
 ゲームやテレビから開放して、夕焼け空を見ながら散歩したり、のんびり風呂に入ったり、昔話や自分の子ども時代のことなどを聞かせてやってください。こんな時間がお子様を豊かに育んで生きます。

 子育ては苦労も多いけれど、子どもの笑顔に救われ、大人も育てられます。半歩前を歩く一寸した緊張感が日本文化を育てます。

 どんな変化が来襲しようとも、澄み切った青空の下で、いつまでも笑顔が輝いていられるように、今日も子どもの半歩先に立ち、すてきな背中で語りかけてください。