地域と共に・・。

18013

子育てセンターひだまり幼稚園部

小塩美貴子

 地域の子育てセンターとして11年目を迎え、地域の中で育ち合うことの大切さを感じています。この地域の中で育つ子ども達にとって、世代を超えた人々との交流・地域の自然や資源を知り、未来に生きる子ども達の為にも繋げていく園の役割を感じます。行事や活動を通して、地域の方が“畑の先生”となり、お茶摘み芋ほりの経験をすることができています。また、敬老会・文化祭等に参加し、世代を超えた交流を体験することで互いの生活に彩りを添えているように感じます。
 子育てセンターひだまりでは、保育の中での交流を積極的に行っています。先日も近所の老人施設に、お散歩で遊びに行った日のこと。「今日は100歳のうたを歌います」と、子ども達が歌を披露すると、子ども達の元気な歌声に合わせて手拍子をして楽しんでくれています。すると一人のおばあちゃんが、「今日は、私のお誕生日だったの。本当に嬉しかったよ。」と涙ぐみながら握手する姿がありました。しわくちゃな温かいおばあちゃんの手と小さな子ども達の手が重なり、心と心の通い合う温かい交流ができました。子ども達の胸中にもきっと何か感じたものがあった瞬間だったと思います。
 また、近くの障がい施設に遊びに行ったある日、「ふれ合い遊び」をする中で、車いすや寝台で寝ている人たちに戸惑いを見せる子ども達の傍ら、利用者さんの曲がった手を両手で摩りながら、「冷たいね」と、息を「はあ~」と吹きかけ両手で温めてくれている4歳児の姿がありました。そこには、子ども達の素直な心で感じたままを受け止める柔軟な感性がありました。頭で考えて行動する大人にはない、純粋な心根に触れることができました。周囲の子ども達もそんな姿に感化され、主体的に関わろうとする様子も見られました。子ども達を取り巻く社会の中には、色々な人達と一緒に生活していることが特別ではない、“あたりまえの社会”になることを願いながら・・・。