一年を振り返り思う事

ドラム①

千福が丘ひかり幼稚園

園長 小林由美

 令和二年度ももう少しで終わろうとしています。私が在職しております『学校法人 光耀学園 千福が丘ひかり幼稚園』は、昭和六十二年に開設し現在に至っております。仏教精神を取り入れて『あの子も この子も 仏の子 どの子も どの子も大切に』を元の考えに望ましい環境を創り楽しい情操豊かな生活経験を通して心身共に健全な人格の育成に努めております。
 令和二年度は、新型コロナウィルス感染拡大防止に努めながら長い休園の後、六月からスタート致しました。新型コロナウィルス感染拡大に備え、どの行事もなくしてしまうのは簡単です。しかし園児一人一人にとって、かけがえのない大切な一年と考え、何とか例年に近い形で行事ができないか職員全員で考え模索をしながら、そして対策をして行事を行った一年でした。お陰様で無事に年少・年中児は進級する時を迎え今年度が終わろうとしています。
 そして、年長児は、幼稚園から羽ばたいていきます。運動会・マラソン大会・ドラム演奏・お遊戯会といった行事を通して『苦しくても最後までやりきる』『仲間と共に一つのことをやりきる為に励まし合う』といった成功体験を積み重ね、心身共にひとり一人が立派に大きくなりました。毎年この時期思うことは、幼児教育は『根っこ』を育てることが大事だということです。『根っこ』がしっかりしていないと姿かたちが大きくなっても、人生に必ず訪れる試練を乗り越えることができません。今年の年長児も三年間の園生活の体験を通し、しっかりと根付いて育っていることを願います。
 幼児教育で「根っこ」をはったら、将来自立できるような、肥料を与えていかなければなりません。その一つが「親」の接し方だと思います。「親」という字は、「木の上に立って見る」と書きます。親は子どもの姿を何気なく「見る」こともあれば、意識して「観る」ことも必要です。その時いつも「見て」いる姿と違っていたら、「どうしたの?」と「診る」ことも大切であり、その時の状況で「看る」ことも重要です。
 幼児教育での「根っこの教育」を基盤に「親」の上手な肥料の与え方でいかなる苦境にも負けず逞しく育っていってほしいと思います。