ボルダリング

15.04掛川こども園「ボルダリング」写真

掛川こども園幼稚園部

中村 千里

  私たちの園では、園内にある樹木すべてが「木登りOK」です。登れるか登れないかは子どもたちが自分で判断して、「いける!」と思う木にはトライしていきます。ケガの心配をされる方もいますが、子どもたちの心身の発達にとってこれほどいい材料はないと思っています。もちろん職員は危険性を十分知った上で、登り方や降り方のアドバイスをしています。
 おいしい実のなる木もあり、その実を食べたいがために、子どもたちはどんどん高いところまで登っていきます。2学期には年少の子どもたちも平気で登る子が出てきますが、不思議と登れない子は手を出そうとしません。しかし、どこかのタイミングで「登りたい!」という気持ちが出る時があります。そのトライしてみようと思った瞬間がとても大切で、その時に登り降りの仕方を教えると、思っているより簡単にできるようになるものです。
 そんな子どもたちに最近、新たに挑戦する遊具ができました。
 みなさんは「ボルダリング」という競技をご存じでしょうか。ロッククライミングを競技化したもので、園に設置したものは、高さ2メートル、幅5メートルの壁に、手足を掛ける岩を模した器具が取り付けられています。
 「こんなの簡単だよ」とさっそく子どもたちは登り始めたのですが、専門家に講習していただいて、上に登るだけではなく、横に移動する遊び方を教えてもらいました。長い距離を移動するには握力や脚力が必要で、さらにどの器具をつかむか、足を乗せるかを考えながら進まなくてはいけません。また、横移動ができるようになったら、今度はつかむ器具の色を指定して進んでいく方法もあり、まだまだ楽しめそうです。
 木登りやボルダリングは、手足の力はもちろん、全身のバランス感覚、予測する能力、判断力など、五感を使った遊びです。自分の手足がどのくらいの位置にあるのか、体がどんな状態になっているのかなどを感じ取れれば、とっさの判断で身体をコントロールすることができるようになります。さまざまな遊びが楽しくなると同時に、ケガの予防にも繋がります。
 擦り傷や打ち身など、小さなケガをたくさんするのが、大きなケガを防ぐ上で重要なこと。「ちょっと危ないかな?」というところに、子どもにとっての「体」と「心」の成長の源があるのだと思います。
 さあ、今日は何をして遊ぼうか?