タイムカプセルから

静岡サレジオ幼稚園

静岡サレジオ幼稚園

園長 河原﨑 靖子

 本園の園庭には、子どもたちに長年親しまれてきた人気のローラー滑り台がありました。しかし、老朽化し安全基準を満たすことが難しくなってきたため、寂しく感じましたがこの度思い切って撤去することにしました。  ショベルカーが来てザクザク掘削すると、泥水に塗れてガラス瓶が・・・・・所謂「タイムカプセル」というものが出てきたのです。「え~~何これ~~」「わあ~~すごい~~」と先生たちと子どもたち園全体が大騒ぎとなりました。ゆっくり開封すると、何と30年前の子どもたち(年少から年長まで)一人ひとりの手形が出てきました。そして手形の裏面には、「大きくなったら~~~~~になりたい」と夢や希望が鉛筆で書かれていたのです。  丁度1~2年前、「これからは今ある仕事がなくなり、新たな職業が出てくる時代が来ます」とあちこちで耳にしたように思います。この30年前と比較すると、当時は、学校の先生又は幼稚園の先生、野球、サッカー選手、パイロット、スチュワーデス、お医者さん等々になりたい、今はユーチューバー、ゲームクリエイター、プログラマー、そして、必要不可欠な仕事は、エッセンシャルワーカーという名称になって出てきてかなりの変容を感じました。更に驚きを感じるのは、~~になりたいと今ある職業に就くのではなく、自ら起業する人たちが増え大学では、起業サークルと称し自らの気づきや着眼点から新たな仕事を生み出している動きがあることです。コロナ感染に伴い、社会の流れが色々な意味で加速し、今後もピンチをチャンスに!の流れが進んでいくと考えられます。  好奇心旺盛な子どもたちは何気ない生活の中で小さな成功・失敗体験をくり返し学びの意欲を高めています。さらに私たち保育者が子どもたちの全てを受け入れ、細かなことから価値を見出していくことができたら夢や希望の一歩になるかもしれません。  トップアスリートや活躍した方、芸術家の人たちのインタビューの中で「誰かのために」そのことを通して「皆が元気に(幸せに)なってほしい」と話をしている姿をみます。時代の変遷があっても子どもたちの夢や希望は、変わらず大切なものです。大きさに限らずどんなことでも自分のために、また他者のために抱き続けて欲しいと願います。  日々元気に遊ぶ子どもたちの姿を見ながら、この子どもたちがあと数十年後の成人と呼ばれる日を夢みて。