このごろ思うこと

20170401すすき

すすき幼稚園

青山丈碩

 桜の花がほころび始めた3月下旬、私の園では第59期の卒園生を送り出しました。「卒業生、起立!」の声とともに、一斉に腰骨を立ててきちんと立った姿に感動し、立派に育った子どもたちに目頭が熱くなっていました。証書授与の際も、名を呼ばれると大きな声で「はい!」と返事をし、雄々しくまっすぐ前を見据えて立ち、受け取る際の「ありがとうございました!」と言う声も、心に響く大きな声を聞かせてくれました。お母さんに証書を渡す時も「ありがとうございました」とお母さんの目を見て言える子どもの姿に、お母さん方も涙を禁じ得ない様子でした。式の進んでいく中、子どもたちは感極まってどの子も涙があふれ、中には大きな声ですすり泣く子もありました。感性豊かに、そして大きく逞しく、優しく育った子どもたちから感動と元気をもらい、新たなる年度への活力がわいてきました。そんな子どもたちの姿を見ていると、誇らしい気持ちでいっぱいになります。
 ところで、「最近の若者はなってない。怠けようとするし、年長者のいう言葉を聞こうとしない。」と、昔からよく言われている言葉があります。さてこの言葉、いつ誰が発した言葉でしょう。平成生まれの人間にだけ言われているのでしょうか。実は紀元前5世紀頃、プラトンが言った言葉です。驚くほど古代から言われているこの言葉は、太平洋戦争中のゼロ戦のエースパイロットも初年兵の頃言われたりしたほど、根拠のない言葉です。私たち教育に関わる者は、より良い社会や子どもたちの幸せの為に働いています。将来、子どもたちが「今の若者はなってない」と言われたら、それは今教育を施している側の私たち教育者、親、社会全体の責任ではないでしょうか。次世代を担う子どもたちの教育を真剣に考え実施し、本当に社会の為に何事かを為したうえで「今の若者は素晴らしい!」と大人が言えるように、現代を生きる大人一人一人が次世代の為に自覚と責任を持って関わっていきたいものです。卒業生を見ていたら、この子たちの為に私たちは次世代に対する責任があるのだと、改めて実感致しました。そして改めて言いたいと思います。「今を生きる子どもたちは素晴らしい!」と。