「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」その2

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認定こども園 五和幼稚園

園長 男城 茂

 以前、アメリカの哲学者ロバート・フルガムの著書「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」が、私の幼稚園教育実践の指南書となっていることを書かせていただきました。(2020・1・1)
 その後、PTAの皆様がリサイクル活動の収益金で砂場の砂を買い足してくださいました。買っていただいた砂で砂場はフカフカです。さっそく水を入れて海を作って遊ぶ子どもたち。ぽかぽかと暖かくなってくると砂や水の冷たい感触は気持ちが良いものです。それに加えて自分の思い通りに形を変える砂は作る喜びと想像する喜びをもたらします。
 さて、砂場には子どもの発達段階に応じて様々な気づきが見られます。

<小さな発見者>
・砂や水の感触をじっと手で感じ取っている子ども。
・形が変わることに気づいた子ども。
・道具を使う面白さに気づいた子ども。
・道具を使うと深く掘ることができたり、一度にたくさんの砂を運べたりすることに気づいた子ども。

<小さな現場監督>
・友だちと一緒にやるともっと深い穴や大きな山ができることに気づいた子ども。
・会話をしながらやると楽しいことに気づいた子ども。

<小さな挑戦者>
・山や海の配置を決めて目的通りに作っていくことの楽しさに気づいた子ども。
・山から飛び降りたり、海を飛び越えたりすることを自分の目標と決めてトライすることの楽しさに気づいた子ども。

砂場はすべての子どもを包み込んで発達を促します。