☆・・・ザリガニ博士誕生!

伊久身幼稚園8

伊久身幼稚園

園長 五藤 泰弘

 


 夏期保育が始まり幼稚園に元気のよい子どもたちの声が帰ってきました。


廊下の飼育ケースの所で、何やら5人~6人の子どもたちが群がっていました。…「見て!見て!ザリガニが脱皮をしたよ。」「本当だ~!まるで2匹いるみたいだね…」「はさみからしっぽまで、すっぽり脱ぐんだね!上手だね。」「ねえ、見て!右側のはさみが無かったのに、脱皮をしたら生まれているよ。よかったね!」「脱皮をしたばかりは柔らかいからね!そ~っと触ってよ!死んじゃうとかわいそうだからね。」子どもたちは、どの子も目をきらきらとさせて夢中になっていました。


 すると、隣の飼育ケースで飼っていたザリガニが突然宙返りをしました。「あっ!このザリガニは、目が4つもあるよ。」と、A君。A君は、口の上にある目のような物を発見したのです。するとB君が、「目じゃないよ!だって黒くないもん。しかも目が4つもあるなんて変だよ。」…いったいこれは、何?何?何? 
  子どもたちの目は、ますます輝き出し「よ~し、ぼくが図鑑で調べてくるよ!」…と、本棚を目がけて走り出す子。「私は、先生に聞いてくるよ!」…と言ってお部屋を目指す子。「ぼくのお父さんは、生き物博士だからお父さんに聞くよ!」と言ってこのザリガニの目らしきところをスケッチしだした子…少し離れた所でこの様子をそ~っと見ていた私は、子どもたちのこの発見の目・知りたい気持ち・驚きや感動を友だちと共有している姿にうれしくなりました。
  現代の子どもたちは、ゲームで遊ぶ子が多かったり、自分の気持ちをコントロールするのが苦手であったり、物に対する愛情が希薄であったり…と、心の成長のバランスの悪さを指摘されることが多いです。
  私は幼児期こそ自然の物や小動物にたくさん出会い、自分の目や手で触れて感動し、知りたい気持ちを育て…そして、何と言っても生きているということを大切にし、生命の尊さを学ぶことが一番であると思うのです。…廊下のザリガニ博士たちは、今日も目をきらきらと輝かせて生き物と対話をしています。…


 ☆…ザリガニの目の下(口の上)の物は、排出器の穴です。