絵本を楽しむ
「いないいない・・・ばあっ!」
2歳児 Mちゃんの嬉しそうな声が繰り返し聴こえてきます。きっと大人に何度も読んでもらったのでしょう。
絵本の世界は、絵本の言葉を真似ているだけでなく、読んでもらったときの情景、読んでくれている大人の声、表情など、自分が感じ取ったものを思い浮かべることができる、素敵な交わりの時間です。
私達大人も、自分にとって大事なことを言ってくれた人の言葉を思い出して、その言葉をかみしめることがあると思いますが、それと同じようなことだと思います。
大人は、単に絵本の言葉を伝えているだけではなく、その絵本を通して自分の思いや感情、考えを語っているのです。つまり、読んでくれる大人と、聞く子どもの間の、お互いの愛情のやり取りなのではないでしょうか。