絵本大好き!

絵本大好き!

かえで幼稚園
園長 宮澤 ひろ子

 2学期が始まりました。まだまだ暑い日が続き、秋風が待ち遠しいこの頃です。  子ども達から夏休みのお話しを聞いたり、先生達もお話しをしたりして、2学期本格始動の前の、ちょっと穏やかな時を過ごしています。  1学期の最後の大イベント≪お泊り保育≫が終わると、子ども達にとって、いつもと違うたくさんの経験ができる夏休みになります。そして、先生達も預かり保育や日直の当番を分け合い、県私幼主催の研修会を始めに、いろいろな研修会に出かけます。  研修の中で、絵本作家のお話しを聞く機会があります。「ばばばあちゃん」シリーズのさとうわきこさん、「ぐりとぐら」の中川李枝子さん、「14ひきのシリーズ」のいわむらかずおさん、「どこいったん」の長谷川義史さん、「ぞうくんのさんぽ」のなかのひろたかさん、「ゆらゆらばしのうえで」のはたこうしろうさん、そして「がんばの冒険」の齋藤敦夫さん、等々。  絵本大好きなものにとって、いろいろなお話しが聞け、作家の歩いてきた道や絵本が出来るまでの過程など、それぞれ作家の『人となり』がわかり、楽しいものです。   夏休み、時間を作って、清里、八ヶ岳方面に、一人車を走らせます。静岡から離れ、高原の爽やかな風に吹かれ、美術館に出かけます。そして、あちこちにある小さな絵本の美術館をのぞきます。家族連れやご夫婦二人連れの中を、一人のんびり、絵本の原画に浸ります。そんな時もしかしたら、作家に会えるかもしれません。 (昨年は「ばばばあちゃん」のさとうわきこさんとお話しすることができました。)  どこの幼稚園もたくさんの絵本があります。そして、一日2,3冊、先生が子ども達に読み聞かせをします。子どもの大好きな絵本や先生の好みの絵本、読み聞かせの得意な先生や代わりに読みたくなる先生、心が温かくなる絵本や物知りになる絵本、などなど。  家庭でも子ども達に絵本を読んであげて下さい。絵本は読んでもらうと、想像の世界が広がり、感性が豊かになります。子どものことを思い、読んであげる絵本を選ぶ、膝元に呼び寄せ絵本を読んであげる、お父さんも、お母さんも、そんなゆとりの時間がほしいですね。たくさんの絵本と出会い、次は童話との出会いにつながっていくことでしょう。  いろいろな出会いのすべてが子ども達の心の栄養になります。一つ一つの出会いを大切にする幼稚園教育が小学校生活につながり、豊かで健全な生活が保たれることを祈っていきます。

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