毎朝の楽しみ

毎朝の楽しみ

するが幼稚園
園長 河合辰哉

 木々の葉が鮮やかな緑色になり、夏の訪れを感じるようになりました。新入園の子ども達もだいぶ幼稚園生活に慣れ、楽しそうな笑顔がたくさん見られるようになりました。  私には毎朝の楽しみがあります。登園時間に門で待っていて子ども達とパチンとハイタッチをしています。正に十人十色、様々な子どもがいます。体は大きいけれど優しくタッチする子、体は小さいけれどスナップを効かせてくる子、指先でチョンと触る子、手ではなくて頭突きをしてくる子、コチョコチョとくすぐる子、思いっきり叩いてくる子、お母さんと離れる際に泣いてしまう子もタッチはしてくれます。なかなかタッチしてくれない子もいますが、必ずタッチしてくれるようになります。今日は元気がないかな、今日はいつもよりニコニコしているなぁ、今日は泣いてない!と表情を見るのも楽しみです。  うつむき加減で歩いてきた子が、タッチした瞬間にパッと表情が明るくなることがあります。まるでスイッチが入ったように。そういう時は嬉しいですね。あまりしゃべらない子もタッチはしてくれます。これも嬉しいですね。  もう一つ嬉しいのは、ほとんどの子が譲り合えるということです。園バスが着いた時などは大勢の子が次々に来ます。でも横にいる子や後ろにいる子をお互いが気にしながら順番を譲り合ってタッチしていくことができます。こんな小さな子ども達にも社会性が育っているのですね。この優しい気持ちが子ども達一人一人の中で育ち、大きくなっても思いやりの心を大切にできるように私たちは日々の保育に取り組んでいきたいと思います。

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