幼稚園のクリスマス

幼稚園のクリスマス

御殿場聖マリア幼稚園
園長 池島 真季

 御殿場聖マリア幼稚園はカトリックの幼稚園です。  カトリック幼稚園にとって、12月は特別な意味を持っています。それは、カトリック教会の典礼歴の「待降節」※にならって、幼稚園でも、クリスマスの準備をする期間だからです。各クラスにアドベントコーナーを設け、帰りの会にはアドベントカレンダーを一つひとつ開けて聖句を読み上げ、ローソクを灯してお祈りします。ローソクは周りに光やあたたかさを与えながら、だんだん自ら小さくなっていきます。それは、自分を捧げて、神さまの愛を教えてくださったイエス様を表しています。静かなお部屋で揺れるローソクの光を、子ども達は真剣な眼差しで見つめています。慌ただしい日々の生活の中でのほんの短いひと時ですが、穏やかな時間です。  また、プラクティス(=目標に向けて努力していく、ということ)も行っています。各クラスでお約束を決め、守れたらシールを貼ります。子ども達は、クリスマスに向けて、清い心をイエス様にプレゼントできるように頑張ります。  さらに、12月にはクリスマス会があり、各学年の「合唱」「合奏」と、満3歳児クラス・年少さんは「お遊戯」、年中さんは「オペレッタ」、年長さんは「聖劇」を発表します。なかでも、年長さんは、年少の頃から憧れてきた「聖劇」を、一生懸命に練習します。やりたい役を自分たちで決めて、長いセリフや沢山の聖歌を覚えます。聖劇の最後には、馬小屋のイエス様に、準備してきたプラクティスをお捧げします。  今年も子ども達は、聖劇を立派にやり遂げました。クリスマス会を終えた子ども達は、自信と達成感に満ちていました。その表情には、私たちを守り導いて下さる神さまへの感謝と、イエス様ご誕生の喜びが映っています。 ※待降節(アドベント)=クリスマスまでの4週間を、アドベントカレンダーや馬小屋、ツリーなどを飾って大切に待ち望む期間

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