皆に支えられて

(志都呂)園長先生のメッセージリレー

志都呂幼稚園

平松 伊早子

 幼稚園での毎日は一日として同じ日が無く、自己主張を成長の証とし時に衝突し笑いあり、涙ありの毎日です。
 本年度登園初日での事、降園時年少児がお母さんの迎えを心待ちにしていました。その時点では落ち着いた様子でしたが、その子の母親が来た途端お母さんの胸に飛び込み号泣し、お母さんも涙しながら我が子を抱きしめたんです。恐らく、一日小さな体いっぱいに園という社会の中で目を白黒させて周りを見聞きし、精一杯だったんでしょう。母の姿を体ごと求め、そしてそれを受け止める愛情溢れる母親の背中。その光景に、その場にいた私も胸がいっぱいになりました。
 春らしいポカポカ陽気の日、園庭中央で泥んこ遊びをしていた年中の男の子。水溜まりを両手でピチャピチャと大喜び。何かを発見した様にその手をはたと止め「あったかい!」「なんであったかいのかね~?」手を水溜まりに浸しつつ降り注ぐ日差しそして空に目をやり「あっ太陽さんだ!」と満面の笑顔!科学の芽が発芽し、その子の豊かな感性と共に一気に開花した瞬間だったんですね。
 園での一瞬として繰り返しが無いひと時ひと時は、大人になって忘れかけていた柔らかい部分を刺激し、心の扉をノックしてくれます。子どもたちの邪念の無い一挙一動から、人は愛してこそ愛され、人は人に支えられている。そして何より親の愛には及ばずとも、こんなにも純心で尊い子ども達をお預かり頂いているという貴重を感謝と共に再認識し、日々子ども達の前に誰よりも負けない笑顔と元気で立とうと改めて思いました。