時代と意識の変化

CIMG1433kai

藤枝音羽幼稚園

神尾 公洋

 二学期が始まり、猛暑も一息ついたものの、まだまだ暑い日が続いております。子ども達はそんな中でも暑さを忘れて力一杯精一杯、遊んでおります。
 この日は少し歩いて最寄りから一つ離れた公園へ園外保育。とても楽しみにしていた様子が子ども達の表情から見て取れます。私も幼少時代、また小学校時代に足繁く通った公園で、懐かしい気持ちと変わらない公園に嬉しい気持ちで一杯でした。
 グループ毎に写真を撮り、昼食を頂いてから自由行動。子ども達は思い思いの遊びを楽しみます。ジャングルジムで遊ぶ子、ブランコに一直線の子、虫を探す子・・・。私はと言えば、公園を囲むように生い茂る木の下をブラブラ。二十年以上昔の私も、遊具ではなく木の下をブラブラしていたのを記憶しております。この木の名前は椎(シイ)といって、ドングリより若干小ぶりな、いわゆる「椎の実」を落とします。この椎の実は炒って食べるととてもおいしく、幼少時代の私の大好物でした。炒る前に、拾ってすぐに食べた記憶もあります。その椎の実を探していると、「園長先生何してるのー?」と数人の子ども達が話しかけてきました。椎の実を探していることを伝えると、一緒に探してくれるとのこと。昔ほどの量は見つけられませんでしたが、そのままでも食べられそうな実を数個見つけました。子ども達にとって「木の実」はまるで宝石のように輝いて見えるらしく、大切そうに握っていたので、「この実、食べられるんだよ。」と伝えると、「落ちてるものを拾って食べちゃダメだよー!」・・・その通りです。清々しいほどの正論です。十年一昔とはよく言ったもので、時代も意識も変わってしまったんだなあと感じた反面、その場で子ども達が食べようとしたら止めていたんだろうなあという気持ちもありました。
 いつまでも変わらない気持ちでいたつもりでしたが、ここまで意識が変わってしまったのかと少しショックでした。しかしながら、公園自体はほぼ変わらず、昔のまま私を迎え入れてくれました。日々移り変わる時代の中で、昔を懐かしみ、力一杯精一杯遊んでいた自分を思い出せた一日でした。