成長の時

11月エンゼル野秋先生

エンゼル幼稚園

園長 野秋 和弘

 


 柿やみかんも色づく10月、この時期、幼稚園では運動会を終え、体も心も、ちょっとたくましくなった子ども達を実感します。運動会当日は、保護者の皆さんを迎え、普段との違いから緊張して泣き出してしまう子どもや練習以上の力を発揮する子どもと様々ですが、運動会を目指して、お友達や先生方と一生懸命に練習に取り組む姿は、それだけで花丸をつけてあげたい程です。
 幼児教育の父、倉橋惣三は「育ての心」の中で、自ら育つものを育たせようとする心。世にこんな楽しい心があろうか。それは明るい世界である。温かい世界である。育つものと育てるものとが、互いの結びつきに於いて相楽しんでいる心である。と述べております。色々な行事や生活の中から喜び、悲しみ、驚き、思いやり、頑張る、その他の色々な心の側面が育つよう援助していくのが保護者や先生方の努めであります。
 当園では廃材を置いてあります。廊下で4歳の女児が牛乳パックをもって、私の方を見ています。何かお話したいのか尋ねてももじもじして、お話できませんでした。教室に戻り、暫くして突然、泣き出してしまいました。牛乳パックをだまって持ってきてしまった事に罪の意識を感じてしまったようです。子どもの行動や心の動きには時間が必要です。子育てや幼児教育には、子どもの行動や気持ちの動きを待ってあげるゆとりが必要なのではないでしょうか。幼稚園には時間どろぼう(ミヒャエル・エンデ著モモ)は無縁の世界であって欲しいと思います。
 運動会を境に、普段の保育以上に、練習を通して信頼感が生まれ、より心が通じあうようになってきています。これから年度末に向けて、豊かな心が育つよう、先生方、心を一つにして頑張りましょう。