子育て相談室

利用について

子育てや園生活に悩んだら、お気軽にお越しください

利用料無料
時間予約制です
申込み各地区の相談窓口にお申込みください
場所各地区の相談窓口園または協会になります。
お部屋を用意しておりますので、お気軽にお越しください。
  •  カウンセリングには、臨床心理士があたります。
  • カウンセラーの受けた内容は、他に漏れることの無いよう、秘密厳守いたします。

相談窓口

カウンセラー相談をご希望の方は下記窓口にご連絡ください。

スクロールできます
地区園名住所電話番号
東部みなみ幼稚園御殿場市萩原1193-130550-83-5373
認定こども園ピーターパン幼稚園三島市芙蓉台2-2-1055-988-0826
富士宮聖母幼稚園富士宮市錦町2-340544-26-4460
中部認定こども園清水白百合幼稚園静岡市清水区木の下町312054-352-6428
静岡市私立幼稚園連合会静岡市駿河区曲金2-5-21054-281-0666
小川幼稚園焼津市東小川6-21-4054-629-2188
藤枝市私立幼稚園・認定こども園協会藤枝市岡部町岡部6-1
藤枝市役所岡部支所内
054-667-5177
六合幼稚園島田市道悦2-27-110547-37-3546
西部くるみ幼稚園掛川市中央2-18-50537-22-5394
浜松市私立幼稚園協会浜松市中区中央1-18-4
ウィステリアピーク303
053-456-3777

ひとくち相談室Q&A

カウンセリングは、子育ての悩みがあってとても困っている人が行くところではないのですか?

早め早めに利用してください。

たしかに、すでに困っていることがあって相談に来られる方もいらっしゃいます。でも、「悩んでいるというほどではないけれど、ちょっと気になることがあって・・・」と利用される方も多くみられます。実際に話をしてみて、「ああそうなんだ!」とたった一度きりの相談でも気持ちがすっきりされて「来てよかった!」と言っていただけることもよくあります。

いろいろな悩みごとというのは、ある日突然目の前に現れる!ということもありますが、はじめのうちは何でもないと思っていたことが、時間がたつにつれてだんだんと大きな気がかりに変わっていく、ということもあります。
カウンセリングを上手に利用するコツは、早め早めに利用することです。そうすることで、解決が早くなり、そのために割くエネルギーも少なく済むということですね。

それから、自分自身はとくに困っていないけれど、身近な人の様子を見ていて心配になって、どのように対応したらいいのかということを相談に来られる方もいらっしゃいます。また、今のままでも不満はないけれど、もっと良くしたい!もっとよい取り組み方はないか?と、さらなる成長を目指してアドバイスを求めにこられるケースもあります。お母さんの知恵とカウンセラーの知恵を出し合って、より良い方向性を探し出すという作業はとてもパワフルでエキサイティングな時間です。

いずれの場合も、カウンセラーが何かいい答えをくれるということではなく、相談にこられた方ご自身が自力で解決していけるようにお手伝いさせていただくということになります。

また、相談内容が外部に漏れるのではと心配される方もいますが、ご心配には及びません。
カウンセラーには守秘義務があり、ご本人の了解なく相談内容について第3者に漏らすことは絶対にありません。
幼稚園振興協会としましても、安心して相談していただけるように細心の注意を払っています。

また、別のケースとして、お子さんが通っている幼稚園や入学予定の小学校、他の相談機関に対して、これまでの相談の経過と現状について伝えて欲しいという要望が出されることもあります。転園や入学などの環境の変化によって、それまでの支援体制をもう一度作り直さなければならないということがあります。そのときに、カウンセラーという立場から今後の取り組みに生かしてもらえるような情報を提供していくということは重要なことだと思っています。

何度言ってもなかなか子どもが言うことを聞いてくれないので、つい感情的にキツイ言葉を子どもに投げつけてしまったことがありました。子どもを傷つけてしまったらどうしよう…と心配になっています。

長い目で見て考えてみてください。

ある1回のやりとりによって、ある一つの出来事によって、お子さんの将来のすべてが決まってしまう、というようなことはありません。親と子の関係も、子どもさんが生まれてから一日一日の積み重ねによって今日があるのです。失敗の経験も成功の経験も、いいことも悪いことも両方あるのがふつうです。完璧に満たされた、全く問題のない関係というのはありえません。大切なことは、全てトータルで、長い目で見て考えることです。だいたい、おおむね、満たされている、あるいは、うれしい経験が苦しい経験よりも割合として大きければ、お子さんの成長にとっては十分であると言えます。

実は、「足りない」「満たされていない」ということをお子さん自身が感じとり、「〇〇をちょうだい!」「△△をしてほしい!」と自ら相手に要求できるようになることも成長です。

もし、お母さんが「しまった!失敗した!」と反省するようなことをしてしまったとしましょう。そうしたら、少し気持ちが落ち着いてから、「お母さんが間違ってたね、ごめんね」と率直に謝ってください。そして、同時に「あなたのことはいつも大切に思っている」ということを伝えてください。言葉で表現するのもいいですし、抱きしめる、お子さんが好きなおかずを作ってあげるなど行動で示すのもよいでしょう。きっとお子さんはお母さんの気持ちをわかってくれます。

もしかしたら、「おとなだって、失敗することはあるんだな・・・ボク(ワタシ)も間違っちゃったらごめんねって言ってから、次にがんばろう!」と、お子さん自身がどこかで失敗してしまったときの対処の仕方について、お母さんとのやりとりを通じて体験的に学べる貴重なチャンスになるかもしれません。

登園をしぶり、母親と離れるのを嫌がります。
休みグセがつくと心配なので何とか行かせたいのですが。

無理なく自分らしく。

初めて幼稚園に行くときに、不安や緊張があることはめずらしくありません。ある日を境に、新しい場所で、新しく出会うお友達や先生と毎日を過ごすということは、慣れ親しんだ家庭での生活とは全く違う刺激的な出来事なのです。その刺激を「楽しい!」「面白い!」と感じる子もいますし、「何だろう?」と戸惑いながら恐る恐る足を踏み入れる子もいるでしょう。入園してから園での生活に慣れるまでゆっくり時間をかける子もいれば、あっという間にマイペースで過ごせる子もいるでしょう。最初はむしろ適応しすぎてしまって、表面的には何の問題も見えなかったのに、心の内側にたまった疲れが数ヶ月してようやく表に出てくるタイプの子もいます。

これらは、いいとか悪いということではなく、個性の違いです。
大切なことは、最終的にそのお子さんが自分の居場所を幼稚園の中に感じられるようになるということです。そのためには、まず最初の段階で、その子なりのペースを尊重してあげることが大切だと思います。不安な気持ち、緊張する気持ち、お母さんと離れる寂しさ、心配かけまいと必要以上に頑張ろうとする・・・そんな気持ちの一つ一つをくみ取ってあげながら見守りつつ、時にはいっときの避難場所や休憩地点を用意してあげることも必要ではないかと思います。「幼稚園に行けて当たり前」と思ってしまうと、お母さんもお子さんも気持ちが追い詰められて苦しくなってしまうことがあります。

ときどき見られるのは、お母さん自身が不安になってしまって、そのお母さんの不安げな様子を敏感にお子さんが感じとってしまい、お互いに離れがたくなってしまうというケースです。初めてのお子さんを入園させるというような状況だったりしますと、経験の積み重ねがないだけに「もし〇〇になったらどうしよう」という予期不安がなおさら生じやすいのです。お子さんだけでなくお母さん方もまた多かれ少なかれ、緊張したり不安に思ったりしているわけです。したがって、そんなお母さん方にもお子さんに対してと同じアドバイスをしようと思います。すぐになんとかしようといっしょうけんめいになり過ぎないように、ゆっくりでいいので無理なく自分らしく笑顔を忘れずに取り組んでいきましょう。

とても内向的でおとなしい子なので自分から声をかけることができません。
1人で遊んでいることが多く、友達ができずに孤立してしまうのではないかと心配です 。

子ども世界を一緒に見ましょう。

明るく誰とでも仲良く元気な子どもがいい、というのは誰もが思うことかもしれません。まずは、1人で遊んでいるときの、お子さんの表情をよくよく観察してみてください。お子さんが本当にさみしそうな表情をしていて、何とかしてみんなの輪の中に入って行きたいのだけど行けない!と葛藤している様子が明らかに確認できるでしょうか?もし本当にそうであるならば、まずはお母さんが間を取り持つことから始めてもよいと思います。どんな風にみんなの輪の中に入っていけばいいのか、「入れ~て!」と声をかけるきっかけをいっしょにやってみせてあげてください。お友達を自宅に招いて少人数で触れ合えるチャンスを作ったりして徐々に練習の場を作ってあげるのもよいでしょう。人とのふれあいをそのお子さん自身が望んでいるならば、たとえ大変な思いをしたとしても、励ましと支えがあれば何度も挑戦することができるでしょうし、いずれ自分から関わっていけるようになるでしょう。

でも、もし、1人で遊んでいるお子さんの表情がとっても生き生きとしていて、心から楽しんでいてうれしそうだったらどうでしょうか?その時間をぜひ大事にしてあげてほしいのです。きっとそのお子さんは自分の心と対話して、想像/創造の翼を思う存分広げようとしているのだと思います。ありのままの自分を夢中になって表現しているのです。「この子はどうして1人で遊んでいるのかしら」と心配するというよりは、そのお子さんの世界を一緒に味わってみてください。そして、お母さんの心の中に湧いてきた気持ちを言葉にしてあげてください。「すごいね」「上手にできたね」「ここはどういう風に作ったの?」と何でもいいのです。「あのね、これはね」とお子さんが目を輝かせて説明をし始めたら、よく耳を澄ませて聴いてあげてください。誰かに自分のことをわかってもらえる、受け止めてもらえる経験をたくさんしたお子さんは、いずれ自分から他の人に自分の気持ちを伝えたい、自分のことを知ってもらいたいと願うようになります。そしてまた、自分のことをわかってくれる相手のことをもっと知りたい、もっと理解したいと思うようになるのではないでしょうか。

そしてもし、みんなの輪の中にいながら、悲しそうな、つまらなそうな表情をしているお子さんがいたとしたら・・・、そのお子さんは心理的には「1人」なのだと思います。目で見えるものや状況だけでなく、目には見えない心の動きも同時に察知していくことは難しいけどとても大切ですね。

同じ年齢のほかの子どもさんと比べると、うちの子供は発達が遅れているのではないかと心配になっています。

その子なりの成長を認めてあげましょう。

発達が遅れているかどうか、という判断につきましては、最終的には専門機関への相談が必要になります。また、発達の程度を検討する際には「遅れ」があるかどうかの他にも検討しなければならない要素があります。たとえば、「こだわりがある」、「落ち着きがない」など、発達の「かたより」、「ゆがみ」などといわれることがあるような特徴をもったお子さんもいます。最近はさまざまな情報を一般の方も簡単に得られるようになり、ADHDや自閉症(広汎性発達障害)といった障害の名前については広く知られるようになって来ました。

しかしながら、そのお子さんが発達障害かどうかを実際に判断するというのはとても難しく専門的なものなのです。ですから、簡単なチェックシートのようなものをやってみた結果で決めつけてしまう、というようなことはとても危険です。家庭生活の中で、あるいは園での生活を通して、当てはまることが多いというような場合には、まずは幼稚園に相談してみたり、カウンセラーに相談してみたりしながら、いろいろな面からお子さんの行動を観察してみて記録を作ってみるとよいでしょう。

実際に専門機関で相談してみたら、診断がついたというケースもありますし、その傾向はあるけれども診断がつくほどではないと言われることもあります。あるいは、発達障害ということではなく、気持ちの不安定さから、そのような表れが出ていたということがわかるケースもあります。

いずれにしても大切なことは、一人ひとりのお子さんの特徴に合わせて、そのお子さんの成長を効果的に促す対応の仕方はどのようなものかについて、周囲のおとなたちが知り、また共通理解をもったうえで子ども本人に向き合うということに尽きるでしょう。その子なりの成長を認めることで自己肯定感を養い、やる気を失わせないということが何より大切なことです。どのお子さんにも、得意・不得意はありますし、長所・欠点はあります。そのお子さんの性格によって、どのような叱り方が一番お子さんの成長を促すかということを一つ考えてみても、さまざまなバリエーションが考えられるわけです。

自分の思い通りにならないとかんしゃくを起こしてしまいます。
すぐに機嫌を損ねたり、厳しく叱ったりするともっと激しく泣きわめくこともあります。

心の安定をはかりましょう。

基本的に自分の欲求を抑えることが苦手であるということですね。かんしゃくを起こす状況や頻度など、程度にもよりますが、前項で触れた何らかの発達の課題を抱えている可能性も考えられます。生まれもった傾向、クセのようなものとして、「人よりも我慢するのが数倍も難しい」というお子さんも中にはみられます。注意されたことで自尊心が傷ついたうえに、さらに問い詰められたりすると、自分を全て否定されたように思いこんでしまうこともあります。

なぜこの子はこうなのか?という原因を突き止めることも必要ではありますが、まずは、お子さんの心の安定を図ることが先決です。心が安定しないとこちらが伝えたいことが全く伝わらなくなるばかりか、誤解を生んでさらなる傷つきを招くこともあるからです。お子さんが怒りやくやしさなどで混乱しているときは、しばらくクールダウンのためにそっとしておいてください。そして、落ち着いたかなという頃を見計らって、ゆっくりと静かな口調で「どうして注意されたのか」「何がいけなかったのか」をていねいに説明してあげてください。そして、「今どんな気持ちか」「その時どんな気持ちだったか」、お子さんなりの言い分を聴いてあげてください。

発達の課題があるなしに関係なく、自分の間違いや失敗から学ぶことを可能にするために、そして、正しい知識をおとなから吸収し適切な行動を身につけるためには、まず、安定した心と、自分が大切に思われているという自己肯定感が欠かせないものだと思います。

父親が単身赴任でふだん子どもと一緒に過ごせる時間がとても短いのですが、子どもの成長に影響するのではないかと気になります。

真剣に向き合う姿勢を!

毎日お父さんが早く帰宅して、休日も子どもと関わってくれるとしたらどんなにいいかしらとお母さん方は思うことでしょう。最近は家族のライフスタイルや生活パターンも多様化していて、子どもがおとなの生活に合わせざるを得ないという状況も起きているかもしれません。でも、どんなに精一杯努力してもその時々の限界というのはあります。お父さんがなかなか帰ってこないのも、今は働き盛りでここで頑張っておかないと現在および将来の生活の安定が望めないのではという不安が背景にあるケースもあります。お父さんとお子さんの間の信頼関係が築かれて維持されるためには、たしかにある程度の関わりの時間の長さが必要です。しかし、そのうえで大切なことは、時間の長さよりも、その中身、質なのです。逆に言えば、どんなに長い時間を同じ空間で過ごしたとしても、心が通じるコミュニケーションが生じていなければ、それは意味をなさないのです。ただ1人と1人がいる、というだけではそこに人格の形成を促すような人間関係は生まれないのです。

短くて限られた時間であっても、まずおとなが本当に子どもと真剣向き合う姿勢をとると、子どもは敏感にそれを察知します。「自分のことを真剣に考えてくれているかどうか・・・」、言葉で言わなくても伝わってしまうのです。時にはたくさんの言葉よりも、たった5分のキャッチボールが全てを解決するということもあるかと思います。また別の時には、言葉によって「お父さんは本当はもっとお前と一緒に過ごしたい。だけどみんなのためにさみしいけど頑張っているんだよ。」とストレートに伝えてあげることがどうしても必要なこともあるでしょう。

お互いにお互いをとても大事に思っていっしょうけんめいにやっているのにそれが通じていない・・・それはとても残念でもったいないことだと思います。