去る2月22日(火)午後2時10分から、ホテルグランヒルズ静岡のセンチュリールームにおいて、協会創立50周年記念講演が開催されました。
協会の50周年は昨年度(令和2年度)に迎えましたが、新型コロナウイルス感染拡大により式典のみ執り行い、講演会は延期されていました。今回もまん延防止等重点措置が延長された状況の中、感染防止対策を講じた会場には約120人が参加し、各園からは保護者の方を含め約400人がライブ配信を視聴されました。
講師には、青山学院大学の地球社会共生学部教授であり陸上競技部長距離ブロック監督の原晋(はら すすむ)氏をお招きし、「逆転のメソッド ~子どもの成長のために今できること~」と題してご講演を頂きました。青山学院大学の原監督と言えば、今年の箱根駅伝で2年ぶり6度目の総合優勝を大会新記録で飾られ、テレビにも数多く出演される著名人です。その原監督をお招きできたのは、千葉理事長と親しく、青山学院大学陸上競技部OBで静岡県議会議員の中澤通訓先生のご尽力によるものです。
講演内容の誌面掲載は、原晋講演事務局から制限されていますので詳細は記せませんが、30年以上箱根駅伝に出場できなかった青山学院大学駅伝チームをこの10年間で4連覇を含む6度優勝という輝かしい成績を収めるチームに成長させた組織づくりの基本、考え方についてでした。単なる強い選手を育てるということではなく、箱根駅伝を通じて社会に役立つ人材を育成するなどの理念をはじめ、行動指針、ビジョン、具体的施策、評価基準、そして何よりも重要なのが覚悟という組織づくりに必要な要素についてのお話を楽しい秘話を交えながら巧妙に語っていただきました。会場からの質問に応える形で披露された箱根駅伝を関東の大学だけでなく全国の大学から参加できるようにすることが地方を活性化し、日本全体が元気になるというお話は大変興味深いものでした。今回のご講演は加盟園の皆様の園づくりにも大変役立つ内容だと感じました。
(追伸)
50周年記念講演の前には、県の私学振興課(長)とこども未来課(長)による新年度予算案の概要説明が行われました。特にこども未来課長からは、令和5年度から段階的に適用される施設型給付費の「処遇改善等加算Ⅱの認定に係る対象研修の要件」について、現時点における考え方として「少なくとも平成29年度以降に実施した研修は対象として認める」との説明がありました。
また、保育士修学資金貸付(月5万円、最大2年間)について、全額返還免除の対象となる就業施設には「常時(週5日以上、夏休みや冬休みも保育所と同等に)預かり保育を実施する幼稚園」も含まれるとの説明がありました。